劇 団 ギ ル ド : 高 谷 VS 永 島
●●高谷VS永島 NEW VOL2●●
高谷   出来たぞ十二双川物語(じゅうにそうがわものがたり)の脚本、今回早いだろう。

永島   もう6月ですよ。

高谷   いや、だから、俺にしてはずいぶん早いと思って。だって、公演7月の中旬だぞ。

永島   本は5月の連休明けには書き上げるって言ってませんでした。

高谷   言ったかな、そんなこと。

永島   ほらほら、はじまった、始まっちゃった。

高谷   何が?

永島   ボケですよ、ボケ。最近高谷さんカマシ多いですよね、ボケカマシ。

高谷   年だからな、何せ。

永島   へえー、言ってましたよね「俺は16歳で年を取ることは止めたんだ」とかなんとか。

高谷   それはあれだろう?作品を作る時の感性の話だろう?

永島   感性、いい言葉ですねー。
      作品が遅れるのも、感性のせい。作品が落ちるのも感性のせい。

高谷   落ちるって、落ちてないだろう今回。

永島   これ第一稿ですよね。

高谷   何言ってるんだ、おれの中で練りに練って書き直してんだから。

永島   書き直してんだから?……

高谷   おい、聞こうじゃないか、そんなに駄目か今回。

永島   駄目とかどうとかじゃなくて、これ書き直す気持があるかないか聞いてるんです。

高谷   勿論それは、説明的すぎるとことか、主観に流れすぎるとことか、
      ドラマチックでない処とかは、そりゃ直すさ。

永島   でしょ。だからこれが決定稿じゃないなと言ってるんですわたし。

高谷   あのなー、女もさ、年取るとこう少し柔らかくなってくるんだよな普通。

永島   普通じゃ何にも生まれないって言ってたのは誰ですか?

高谷   言った?俺そんなこと。

永島   あー、10年て長いですよね。

高谷   何だ急に。

永島   10周年でしょ、ギルド。

高谷   そうだよ。それで俺の自伝的な戯曲を是非書いてみようと思ったのさ。

永島   それはいいですよ。そういうことじゃなくて。

高谷   どういうこと?

永島   青春、青春、青春また来たらずですよ。

高谷   何だそれ?

永島   高谷さんお得意のゲーテの言葉ですよ。

高谷   言ったかなゲーテ、そんなこと。

永島   帰ります。本直してください。よろしく!

高谷   おい、直すけどさー。
      あれっ?行っちゃった。ギョーテとは俺の事かとゲーテ言いか・・・
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